絶対に1円たりとも中抜きさせないフリーランスエンジニアのなりかた

絶対に1円たりとも中抜きさせないフリーランスエンジニアのなりかた

エンジニアは技能職です。
IT技術はもはや身の回りで欠かせないものとなり、どんなビジネス・会社においてもITと無縁でいる事は不可能ですから、そういったIT技術を支えるITエンジニアへのニーズは、高まる一方です。

ニーズが高まって需要と供給のバランスが需要のほうが大きくなるということは、価格は高くなる事を意味します。
高い専門技能を持ったエンジニアが高く評価されるのは当然とも言えますが、エンジニアの報酬は本来はもっともっと高くあるべきです。

ところが、この高い報酬を狙って、ハゲタカのように群がってくる人たちがたくさんいるのです。

そんな中抜き・横取りはもう十分!!
自分が専門技能で稼ぎ出したお金を、技能もありゃしない人たちにこれ以上奪わせるものか!!
ここでは、そんな中抜きを完璧に避けきって、1円たりとも奪わせないエンジニアを目指す方法をお伝えします。

STOP!中抜き!

SES?SIer?それは中抜きの最たる例!!

SES業界ほど、エンジニアへの中抜きが顕著な業界はありません。
ITゼネコンとも呼ばれる多重下請け構造で、中抜きマンが列をなして待っています。
何重にも連なる商流を抜けていくほど、金額が目減りしていって、実際に技能を発揮したエンジニアの手元に残るのはわずかばかり。

しかも、多重下請け構造での客先常駐は、偽装請負などなど、派遣業法に触れる不法行為だったりもします。
不法行為をした上で中抜きもするだなんて、それはどれほど搾取するつもりなのか!まったくけしからん業界です。

そんなSIer / SES企業に所属しても、ただひたすらに搾取されて、そのお金で経営者が偉そうな顔をするばかり。
エンジニアはこんなものから離れて、フリーランスになるほうが遥かに良いのです。

STOP!中抜き!

受託開発?形を変えた中抜きじゃないか!!

準委任契約ではなく請負契約でやっている「受託開発企業」であっても、話は同じです。
「1人あたりの単価」ではなくなったので中抜きではなくなったかと思いきや、受託金額の根拠にしっかりと人月数が記載されていたりして、これは結局契約をすべてまとめてしまって、1人あたりの中抜き金額が分からなくなっただけではないですか!

しかも受託開発のほうが、往々にして1社あたりの取引金額規模が大きくなったりします。
え?このシステムに*千万円?それを作っている自分には**万円しかもらえないのに?
目の前に分かりやすく不平等があります。

いったいこのお金はどこに消えているのか・・・と周りをよく見渡してみれば、なんだか羽振りが良さそうにしている経営者や、ろくに工数もちゃんと読めない技能なんてろくに無い営業がいる。
そうか、こいつらが中抜きしているのか!!
これなら結局フリーランスになったほうが良さそうです。

STOP!中抜き!


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やりがい搾取の自社サービス

ならば自社でサービスを展開している会社のエンジニアはどうでしょうか。
通称「自社サ」と呼ばれる会社は、なんだかオフィスもとてもオシャレで、いかにもハイテク最先端といった感じで、ここでこそエンジニアが輝けそうです!

・・・と思いきや、ちょっと待ってください。え?お給料が、SESよりも受託よりも低い?え?そんなばかな?
しかも枠が少ない?え、キャッキャウフフしてオシャレなオフィスには、人が少ない?なのにこの仕事ぜんぶやるの?

表向きはとっても華やかでとっても儲かってそうなのに、自分の家計が一向に華やかにならないとは、なんたることか。
いったいどこに中抜きが・・・と見渡した目の前に、飲み放題の美味しいコーヒーがあって、エンジニア以外の何をやっているかよく分からない人も優雅に飲み干している。
そうか、お前か。

これはフリーランスになるしかありません。

STOP!中抜き!

満を持してのフリーランスエンジニアへ

どいつもこいつも中抜きしかしない。
エンジニアがスペシャルな技能で稼いできたお金を、ハゲタカどもが食い尽くしていってしまうわけです。
もう誰にも渡すものか!!
そうです、やはり誰にも渡さないためには、自分で全てをやって自分が全てをコントロールする、フリーランスエンジニアになるしかありません。

他人は誰も信用できません。
信じられるのは己の力だけ。それだけの力があるからこそ、フリーランスエンジニアとして、誰にも奪われずにお金を稼ぎあげるのです。

まずは、どこで開発するのか、現場を決めねばなりません。
フリーランスといっても、エンジニアはあくまでも職人であって、サービスや何かの為のシステムは作っても、サービスそのものを作るわけではありません。
まずは、何の為のシステムを作るか、そのどこに参画するか。まさか営業に中抜きさせるわけにはいきませんので、すべて自分で探して検討します。

そして見つけた案件に参画します。
まさかここでどこかの会社の社員になってまた中抜きされてはたまりませんので、もちろん社員にはならず、業務委託契約(準委任)です。ん?これどっかで見たことがあるような?

とはいえフリーランスですから、誰にも絶対に中抜きはされませんし、させません。
契約書にハンコを押すだけで中抜きするような人間もいますから、絶対にそんなこともさせません。自分でハンコを押します。

契約書を郵送するのは郵送料という中抜きにあいますから、もちろん持って持参します。
電車賃という中抜きも避けるべく、徒歩で向かいます。

そして見事に報酬を得て、ついに!誰にも中抜きされない、今まで見たこともないような金額の報酬を手にします!これぞフリーランスエンジニア!!

・・・おっと危ない。その報酬を振込にされては、振込手数料とかATM利用手数料という中抜きにあいかねません。
ここは着実に、現金で受け取りましょう。

万が一帰宅途中に落として誰かに拾われようものなら、報労金が中抜きされてしまいます。
報労金は5%~20%と法律に定められていますから、実に危険な中抜きです。
慎重に持ち帰りましょう。

さて、こうやって持ち帰った現金によって、ついにフリーランスエンジニアとして、一切中抜きされていない状態が完成・・・と思いきや、報酬を手に入れたら税務申告をしなければなりません。
税理士に中抜きされるわけにはいきませんので、もちろんすべて自分でやります。

こうして、ハゲタカどもを避けきって、ようやく、ようやく、一切中抜きされないフリーランスエンジニアになれたのです。

STOPPED!中抜き!

はたして何がエンジニアにとっての「中抜き」なのか

ここまで読んでいただいて、いかがだったでしょうか。
「電車賃は中抜きではない」と思われたでしょうか。

「報酬から天引きされない」という意味では、中抜きではありません。しかし取られた事にかわりはないので、さしずめ「横取り」でしょうか。

電車賃を横取りとは思わない!という方は、少なくないと思います。
では、なんらかの不当な手数料が、天引きではない形で取られたら、それは中抜きではないのでしょうか?
もちろんこれも、中抜きだとみなされると思います。

中抜きと、中抜きではないものを分けるものとは、何か。
これを考えた時、「そこに見合った対価が発生しているのかどうか」なんだと思います。

ひどい深い商流で多重下請け構造となった時。
真ん中に連なる何社かは、情報を右から左に渡すだけで、ほぼなんの役割も持ちません。それどころか、そこにその会社が入るが故に情報連携も遅くなったり齟齬があったりして、便利どころか迷惑だったりします。

まったく望まない嬉しくない助かりもしない事をするのに、マージンを取る。
これこそが、中抜きの最たる例でしょう。

電車に乗って電車賃を払った時、そこには「電車に乗って運んでもらった」という明確な対価が存在しています。
だからこそ、その金額を取られることに、不当な中抜きとか横取りといった感覚を抱かないのです。

SES企業に勤めていたとしても、同じことです。
客先で売り上げた金額と、自分がもらっている報酬との差額。その差額には、何も含まれていないのかどうか、あるいはその金額が適切なのかどうか。

例えば電車賃にしても、移動が広範囲に渡って「ここからここまで飛行機で、ここから電車でここに行って、ここからはどうしても移動手段がないのでタクシーで」という移動だったとして、「旅費」として丸めた金額を眺めた時。
そのどれが適切でどれが割高だったのか、すべて含まれた金額から想像する事は難しいことです。

同じように、企業に所属している時、営業活動のみならず、税務申告であったり、社会保険であったり、たくさんの部分を会社が担っています。
そういったものそれぞれが、見合っているかどうか、という話だと思うのです。

ろくに良い営業もしてくれない、社会保険もろくにしっかりしていない、その中でそれなりに金額を取っていれば、中抜きされた感覚は強いでしょう。
しかし、かなりしっかりと営業してくれていい案件を決めてくれて、各種の保険なども完備、万が一の空き稼働時に給与保証までされていたとしたら、果たしてそのマージンは「中抜き」でしょうか。

STOP!中抜き!フリーランスエンジニアでやっていくということ

郵送料や電車賃はまだしも、税務申告や保険まわりを自分できちんとできるか、あるいは適切な報酬で外部に委託できるというのであれば、そして肝心要の営業活動も問題が無いのであれば、フリーランスのエンジニアというのは良い選択肢だと思います。

ただ見落としていただきたくないのは、「与信」という問題があることです。
何かあったときの損失を補填する能力とも言いかえられる「信用力」というものが、フリーランスの場合はほとんどありません。
ある一定以上の大手企業であれば、フリーランスの個人との直接契約は「一切しない、禁止」という場合もあるのです。

これはどれほど自分がきちんとやろうとも、そういう話ではありません。
与信も個人で上げるためには結局のところ法人化するしかなく、売上も与信判定上重要なものですから、人を雇って売上を伸ばして・・・となっていけば、それはもはやフリーランスとは言えません。

純粋な意味での「フリーランス」としてやっていくからには、この「信用力の低さ」は必ずついてまわりますから、企業に所属している時と同じように営業して同じように決まるわけはありません。

裏を返せば、企業側は「信用力の担保」という点でも、対価を提供していた、ということです。
フリーランスになる場合、ここも自分でやっていく覚悟が必要です。

対価を伴わない中抜きは、どこの世界であったとしても、悪いものです。
とはいえ、様々な企業におけるエンジニアとしての売上と報酬との差額は、すべてが中抜きというわけではないのです。

こういった事実をきちんと受け止めた上で、自分にとって最も良い形を模索していき、フリーランスエンジニアも検討していただければ、と思います。

STOP!中抜き!


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