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ITエンジニアのキャリアはもっと自由に。コミュニティのすすめ

現代におけるITエンジニアはとかく、様々な困難な環境であることが語られます。
ブラックきわまりない職場。炎上案件。いろいろと問題が語られますが、そもそもなぜこんな事になっているのか。どうしてこれほど話題になっても防ぐことができないのか。
それらのことの個人的な考えを、ここでは書いていきたいと思います。

閉塞的な環境で「情報が遮断される」ことによって成り立つ劣悪さ

なぜエンジニアは劣悪な環境にはまってしまうのか。言い替えれば、なぜ劣悪な環境は無くならないのか。
これを端的に言ってしまえば「情報が遮断されるから」だと思っています。

もし、就職前にその現場がブラックだと分かっていれば。他にもっとよい現場があると分かっていれば。
誰もそんな劣悪な環境に就職しようなんて思いません。
分からないからこそそこに入っていく、のみならず、分からないからこそそこから抜けることも出来ないのです。

今がどれほど悪かったとしても「他がもっと悪い」「せいぜい同程度」と思えば、移動しようという気は起きません。
それはつまり、「よりよい現場がある」という事を知らなければ、「ひどいけどみんなこんなもの」となり、諦めに近い感覚でそのままずっとそこにいる事になるのです。

こういった「自分は一体どういう立ち位置にいるのか」とか「他の人はどういった環境にいるのか」という情報、もっと言えば「世の中にはどんな環境があるのか」といった情報がきちんとオープンに出回っていれば、例えいちどは劣悪な環境に入ったとしても、すぐに「ここは違った」と抜け出ることができるのです。

制限された情報によって煽られるITエンジニア

情報の遮断・限られた情報による問題は、何も劣悪な環境に身を置いた時、そういった「まわりがより良い」状況だけに起きるわけではありません。
逆に「まわりは実は思ったより良くない」といった際にも起こりうるのです。

端的な例が「ITエンジニアは誰でも楽して儲けることができる」という誤解です。
それなりに専門性が高いからこそ技術職として相応の扱いになるのであって、もし本当に「誰でも」「苦労もせずに」お金をたくさん稼げるのであれば、もっともっとエンジニアに人が殺到してきます。
実際に殺到とまではいかなくともそれなりに押しかけてきている「エンジニアへの転職」というものがありますが、ではそれほどエンジニアが誰でも苦労もせずに儲けられるものかといえば、必ずしもそうとは言えません。

そもそもの稼ぐ金額からして、実にまちまちです。
ITエンジニアであれば全員がきわめて高い金額を稼げるわけではまったく無く、一般的な企業でそれなりに出世の道を行けば、ITエンジニアより高い金額を稼げることだってあります。
平均すれば高い面はあるかもしれませんが、必ず高いわけではないのです。

難易度についても全く同様で「楽して」稼げるわけはありません。
元々ITエンジニアリングへの興味があって、その分野であれば勉強や研究に苦を感じない人というのも一定数いて、そういう人にとっては苦ではなかったとしても、決して楽をしているわけではない、言い換えれば「何も努力していないわけではない」のがほとんどです。

しかしそれも、そういった「苦にせず知識を身に着けてきた、それなりにお金を稼げるエンジニア」が実際に過去にどういった経緯をたどってきたかを知らないが故に、そんなに苦労せずに出来るだろう、などと安易に思ってしまうのです。

こういった制限された情報で「ITエンジニアはいいよ、儲かるよ」といった構図にしたいのはむしろそこで儲けようとしているビジネスが絡むことが多く、実態とかけ離れて無責任に煽るような側面がある事も否定はできません。
それはそれで、正しい事とは言い難いのです。

まずはITエンジニアが自分の現在地点を正しく把握することが重要

いま、職を変えるべきなのかどうなのか。
それを判断する前に、「そもそも自分の場所はまわりより悪いのか、まわりは自分より良いのか」といった事を判断できなければなりません。
ということはつまりその前提になる客観的な情報が求められるわけですが、世の中には先述の煽るようなものも含めて、様々な観点から自分の思惑で物を言っているようなものも数多く存在しています。
既に様々な状況を把握している上であればまだしも、そうではない人が状況を把握するための情報として頼る時に、その情報自体の真偽性まで確認するのは酷というものです。

そのため、まずはきちんと情報を集める事が重要で、それもセカンドオピニオンのように裏を取れるような複数の情報・意見を集める必要があります。
それがあって初めて判断をしていけるようになるので、前提となる情報の収集は、判断そのものよりも大切と言っても過言ではないかもしれません。

どこでITエンジニアの情報を集めていくか

先に「煽ってくる情報、騙しかねない情報」が世の中にはあると触れました。
そういった中で一体どうすれば正しい情報を集めることができるのか、どこで集めれば良いのか。

その課題をこなすためには、「騙されない為にはどうするか」と同じことが言えると思います。
これに関しては「情報のネットワーク化」で防げる面があるのです。

騙してくるような情報は、なにも嘘が一度だけつかれているわけではありません。
様々な濃度の嘘を使い分け、何度でも都合のよい理論武装をしながら、自分のストーリーに導こうとしてきます。

それを確認するために最も良いことは、その情報とは異なる裏側で、複数の情報でネットワークを形成することです。
ことITエンジニアの事で言うならば、自分とは異なる現場にいる人同士の複数人でお互いに情報をやり取りできる状態として、そこで情報をネットワーク化することができれば、思いこまされていたような情報が実はそうではない、と気付くことができるのです。

具体的には例えば、とあるSESで経歴詐称もさせられているITエンジニアがいたとします。これに対して単発の情報だけであれば、ひょっとするとたまたまそこに情報をもたらすのが同じような現場で「どうせ他もこんなものだよ」と言われている人かもしれませんし、なんなら逆にそれを言いくるめている側の人の情報かもしれません。

ですからこういった単発の情報だけではなく、なるべく多くの情報を集め、それを相互に張り巡らせる事によって、より正しい情報にたどり着くことができるのです。
「え、私の現場ではそんなことはないですよ?」とか、「そうじゃない現場を聞いたことがあります」とか出てくればもちろんですし、「そういう現場にいたけど、転職した結果他は全然違った」と言うような人も出てくるかもしれません。

そしてこういった情報をネットワーク化する際、やはり中心になるのはITエンジニア自身であり、自分もまた聞くだけではなく発信側になる、からこその「ネットワーク形成」なのです。
そこは営業担当とか会社経営者とかよりも、すべてエンジニアで形成されたほうが、ただ発信するだけないしただ聞くだけにはならず、相互に発信したり聞いたりといったネットワーク化に繋がるのです。

情報をネットワーク化できるITエンジニアコミュニティのすすめ

世の中にある様々な情報は、例えばマーケティングのためのSEOのためだけのキーワードを網羅するコンテンツであったり、経営者が思いのままに自己弁護もしながら語っているだけであったり、さまざまです。

もし、ITエンジニアが自ら進める、ITエンジニアのためのコミュニティサイトがあれば。
上記の思惑とは異なったところで、様々なITエンジニアの本音を聞くことができると思うのです。

情報を発信するというのは、なかなか簡単な事ではありません。
ましてや、何かで成功したような人であればまだしも、そうではないいま現に苦しんでいる人にとっては、自分は聞きたいだけであって言いたいわけではない、と思うかもしれません。

が、ただ聞こうとするから、様々な煽ろうとするノイズに乗ってしまうのです。
聞くというよりはむしろ、言う。発信していく側にまわれば、例えば「いま自分はこういう環境にいるんだけどこんなものだろうか?」と発信すれば、そこに対して「私もそんなもの」とか「いや全然そんなことはないよ」とか、さまざまに出てくると思うのです。

自分から発信もして、そこに対する他の人の発信を聞く。
それを受けて自分もまた発信をしたり、他の人の発信に対して返したり。
こうして、情報がネットワーク化されていくのです。大事なことは、聞くだけではなく発信することです。

ITエンジニアコミュニティ・BlackBox

BlackBoxは、エンジニアのために作られているコミュニティです。
ここまで読んでいただいて、「・・・・なんだお前も結局サービスの紹介か、宣伝か」となるかもしれませんが、宣伝はあくまでもここまで、です。
私はいまこの記事を書いてBlackBoxというものを宣伝していますが、BlackBoxの中は私が書いているわけではなく、エンジニアが、エンジニアのために発信している世界です。

「聞きたいことがあれば、まずは発信する」
これをできるコミュニティが、BlackBoxというエンジニアコミュニティです。
パッと見はネガティブに見えるようなBlackBoxという名前も、その内側が守られている事を意味しています。

聞きたいことがあれば。
ぜひBlackBoxに登録し、中で発信をし、あなたも情報のネットワークの一部になってみてください。

そうしてネットワーク化された正しい情報を持つことができれば、もっと様々な可能性がオープンになり、より自由になっていけると思うのです。

エンジニアのキャリアはもっと自由に。BlackBox

https://blackbox.whitebox.cloud/signup